詩のような

なんとなく心に浮かぶが文章で表しにくいもの

夏の夜の夢は

大きな波と

ゆふべの香り

おどろきて


さもありし

この磯は

言の葉のむねと

あかりし


おぉよすがに

いとさわがしく

この防人

声のよすまに


ここは柵の

わき立つ音の

余の庭の

のぼりたつ

論理という一部に過ぎぬものが

世界を埋め尽くす

外面と裏腹に

気味の悪い虚しさを覚える


子が生まれたとき

犬と遊ぶとき

花を眺めるとき

人は充実した喜びを味わう


頭ではわかるが

心が追いつかぬ

それが人間である

それが感動である


宇宙根源神が宇宙を創ろうと

思ったのもそれである

神からみたら

論理など造作もないもの


いつしな自分でも分からぬものに

惹かれるときがくる


それは立派でも倫理的でもないが

システムと機械の文明が

外部不経済として

心に押し込んだもの

雨を見た

子供のときの雨といっしょだ


雨は色々なものを中止にしてくれる

植物は潤い

雨音が聞こえ

面倒臭いのがなくなる


水は妙に現実感がある

原始生物のシンクロか

生まれた頃の水か

外部を切って捨ててくれる


どんな時でもその時はそうするしかなかった

精一杯やってきた

あの頃できなかったことを今やってみよう

今やらなければ、また忘れてしまう


押し付けがましい社会

戦うだけの日々

心のままに行うことは非常識

隠すしかない


もう茶番はやめよう

無智な連中に教えてやるのも面倒臭い