雲
ある晴れた日、
私は雲を見つめてふと思った。
それは何なのか。
その一点に対し、
時空の交差と、
運命と、
邂逅と、
既視感が襲う。
私は本当にここにいるの?
この世にいるという錯覚か、
神が作ったシミュレーションの中にいるだけ?
言いえぬ点は無限を包括する。
それはまるで、宇宙とは心の中の幻かも知れないということ。
あなたの歌は誰のもの?
本当は聴衆なんか求めていないくせに。
忘却の河で、神であることを忘れてきただけ。
一体、何に向かっているの?
上なの? 下なの? 左右なの?
感じてごらん。
明日、もう同じことを感じることは出来ないから。
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